Whoeverもかみもんもネタバレしてるのでご注意あれー。
Abyss、ことメイリスは、私の今まで生んできた神様の中でいちばん「神様らしくない神様」を目指してます。
メイリスは人々の運命なんて指し示してくれないし、人々を助けてなんてくれない。むしろ救われる側は自分だと思ってる節があるというか…
それは世界を愛する理由が「人々」のためじゃないからです。
メイリスが世界を愛するのはひとえにヒロのためで、彼の行動理念は大抵ヒロが引っかかってます。
ヒロが世界を創ってくれたから世界を愛して、
ヒロが悲しまないように行動して、
ヒロが喜ぶことをしたいと願って。
んでもってかなり自虐的というか、自分の存在もヒロにとって大きなものだってことが全く持ってわかってません。しかも壊滅的に記憶力がおかしなことになってます。メイリスはある種世界の「欠陥」だからね。まあそのへんは小説で書きたいけど。
そうそうもともとヒロとメイリスが「名前がない」ことについて、ヒロとメイリスは互いに互いの名前を付け合う約束をしてたんですよね。
それなのにメイリスがメイに名前をつけてもらっちゃって、歴史改竄の一番大きな原因って実はこれなんですよ。勿論Missのこともおっきいんだけど。
ヒロのほうはヒロのほうでメイリスの気持ちがわからない。自分が作ったことによって自分をおざなりにしてしまうメイリスを見て、世界に嫉妬してます。「こんな世界創らなきゃよかった」って思って、それでメイリスに自分を見てもらえるように奮闘する。
だからどっちもなんか間違ってるしどっちも悪者じゃないんですよね。どっちも自分の正義に基づいて、だけど世間一般から見れば絶対に正義ではない。
というか本来「神」と定義すべきなのはおそらくヒロのほうなんですよね。世界を創ったのはヒロだから。
だけどその所有権をヒロはまるごとパパにあげちゃったから「神」としての地位もメイリスにあげちゃった形になるんですが。
そのためまず神の紋章およびWhoeverにおける「神」の概念はちょっとずれたものがあるんですよ。だけど人々は「世界を助け導いてくれる神様」を欲してる。そして選ばれたのがかみもんのアヤキであったり、生誕の少女であったり、そして多くのLostであるわけです。まあ全部同一人物ですけど。
元祖Whoeverでアンが「私は誰でもないけど誰にでもなれる。だけど『私』にだけはなれない」って言ってたんですがそれはこういうことで、神というのは本来信仰の「象徴」だからそもそも「存在」じゃないんですよね。だから誰でもない。
だけど象徴って結構曖昧なもので、人によってその信仰というのは形を変えるんですよね。例えばキリストとユダヤとイスラムは全部同じ神様を信仰してるのに象徴の取りかたが全く違いますよね。だから誰にでもなれる。
けどいくら象徴だ存在だって言ったってあくまで生誕の少女もアヤキ様もUN-KNOWNも「人間」として生まれてきたことには違いないんですよね。だけど「人間としての自分」を剥奪されてしまったから、「私」にだけはなれない。
以前どっかの小ネタで「UN-KNOWNはあくまで象徴であって一個人じゃない」みたいなことを言ったんだけどどこだったか…多くのLostの総意だとか言った気がするけどそれはこういうことです。そもそも存在じゃないから、アヤキの夢の中に現れるアンは一個体じゃありません。これまで何度も繰り返してきた「Lost」の所謂詰め合わせがアンです。だから誰でもない、誰にでもなれる、でも私にはなれない。
こういう観点から言えばメイリスも神だしヒロも神、そしてアヤキも神です。そしてこの中で一番神じゃないのが誰かと問われれば間違いなくメイリスだと思います。「神様」って呼称されてるけどそれは与えられた地位だからね。自分で作ったものじゃない。
だからリアナちゃんが神にトラウマを持ってるとしたらヒロもアヤキもその射程内に入っちまうんじゃないかなーってこれが言いたかっただけなんだけどさ!←
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紙とペンがあれば必ず何か書かないと気が済みません。
最近歌うのが楽しすぎる。いやもともとだけど。